●月鏡「日本は世界の胞胎(えな)」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg346日本は世界の胞胎(えな)に当たっておって、世界の地形は日本のそれと相似形をしているということはたびたび話したことである。
即ち日本は五大島からなり、世界は五大洲からなっており、その地形もそっくりそのままである。
九州はアフリカに、四国は豪州に、北海道は北米に、台湾は南米に、本州は欧亜の大陸にそれぞれ相当している。紀伊の国はアラビアに、琵琶湖は裏海(注・カスピ海)に、大阪湾は黒海に、伊勢の海はアラビア海に、駿河湾はベンガル湾に、津軽海峡はベーリング海峡に、土佐湾はオーストラリア大湾に、能登半島はスカンジナビアの半島に、瀬戸内海は地中海に、関門海峡はジブラルタルの海峡に相当する。
これらはほんの一部分を示したに過ぎないが地名を言霊学で調べてみると、小さな町や村に至るまでみな同じである。日本国内では鹿児島県の大島がまた日本の縮図であって、総てが相似形をしている。またそれらの土地に起こる種々の出来事も、相応の形をとって起こるのである。単に土地のみではない。人の体もまた相応しているので五臓六腑は五大洲に同じような形をしているのである。
あのネーブルという果物がある。エボのところに大きなヘソがあってむいて見ると同じような形をしている。あたかも小日本が大日本(世界全体)と相似形をしているのと同様である。不思議なことには。このネーブルは、日本に移植されるといつの間にかヘソが無くなってしまう。心なきネーブルさえも、日本が世界の親国(おやぐに)であるということを知っていて、日本へ帰ると日本、外国の区別は要らぬとばかりに、ヘソをなくして世界統一の形を示す。
神紋(注・十曜の神紋)はネーブルを横に切った切り口の形だと私は神様から聞いている。日本という国は不思議な尊い国である。
(注・以下は記録者による注記)前述、相似の形に於ける世界と日本は今少し詳しく示されておりますが、段々と詳細に示していただけることと存じますから、後日再び記させていただきます。
初出:『神の国』昭和5年(1930年)6月号
胞胎(えな)ではなく雛形(ひながた)と呼ぶ場合もあります。
この、日本列島は世界五大陸の相似形になっているという王仁三郎の思想は、新興宗教やスピリチュアル、オカルトなどの世界でだいぶ広まっているようです。
しかし上に書いてあるように、単に五大陸が、というだけではなく、もっと細かい地形まで相似形になっているというのです。
上に書いてある地名を、世界地図と日本地図とで照らし合わせながら見てもらえば分かると思います。さすがにピッタリ同じ形というわけには行きませんが、たしかに何となく似ています。
これだけではありません。もっとあります。
三鏡には書いてありませんが、もっと細かい対応が、『出口王仁三郎全集 第二巻』のp67,68に収録されています。
「地理学上から見たる日本と世界との比較対応地図」と「国魂学上から見たる日本と世界との比較対応地図」の2種あり、対応する地理が少し異なっています。
↓地理学上から見たる日本と世界との比較対応地図

↓国魂学上から見たる日本と世界との比較対応地図

日本は世界の雛型、と言う場合の日本とは政治上の日本国の領土のことではなく、千島・樺太から台湾に至るまでの一連の島々のことです。それが全て国祖・国常立尊の御神体です。
地理学上と国魂学上がありますが、それがどういう意味なのかはよく分かりません。
地図だけではよく分からないので、文字化した対応表を掲載しておきます。
地理学上 | 世界 | 国魂学上 |
本州 | ユーラシア大陸 | 同じ |
九州 | アフリカ大陸 | 同じ |
四国 | オーストラリア大陸 | 同じ |
北海道 | 北アメリカ大陸 | 同じ |
台湾島 | 南アメリカ大陸 | 同じ |
樺太 | グリーンランド | カムチャッカ半島 |
壱岐 | アイスランド | 済州島 |
対馬 | スピッツベルゲン島(ノルウェー・スヴァールバル諸島) | 不明 |
隠岐 | イギリス | グレートブリテン島が対馬、アイルランド島が壱岐 |
能登半島 | スカンジナビア半島 | 同じ |
馬関海峡 | ジブラルタル海峡 | 馬関海峡 |
瀬戸内海 | 地中海 | 同じ |
大阪湾 | 黒海 | 同じ |
琵琶湖 | カスピ海 | 同じ |
諏訪湖 | アラル海 | 同じ |
射水川(富山県、いみずがわ) | ダウガヴァ川(西ドヴィナ川) | 同じ |
神通川 | 北ドヴィナ川 | 同じ |
信濃川 | オビ川 | 同じ |
佐渡 | ノヴァヤゼムリャ列島 | 隠岐 |
八郎潟 | オビ湾 | 不明 |
不明 | エニセイ川(イェニセイ川) | 最上川 |
能代川(秋田県) | レナ川 | 同じ |
猪苗代湖 | バルハシ湖 | 同じ |
十和田湖 | バイカル湖 | 同じ |
津軽海峡 | ベーリング海峡 | 同じ |
津軽半島 | チュクチ半島 | 同じ |
陸奥半島 | カムチャッカ半島 | 同じ |
最上川 | 黒竜江 | 不明 |
牡鹿半島 | 朝鮮半島 | 不明 |
石巻港 | 黄海 | 石巻湾 |
阿武隈川 | 黄河 | 北上川 |
利根川 | 揚子江 | 阿武隈川 |
淡路島 | パプアニューギニア島 | 不明 |
伊豆諸島 | マレー諸島 | 小笠原諸島 |
伊豆大島 | スマトラ島 | 不明 |
東京湾 | タイランド湾(シャム湾) | 同じ |
不明 | マレーシア半島 | 伊豆半島 |
富士川 | ガンジス川 | 不明 |
不明 | ベンガル湾 | 駿河湾 |
御前崎 | インド | 同じ |
富士山 | ヒマラヤ山脈 | 同じ |
天竜川 | インダス川 | 利根川 |
伊勢湾 | アラビア湾 | 同じ |
木曽川 | ユーフラテス川 | 同じ |
紀伊半島 | アラビア半島 | 同じ |
種子島 | マダカスカル島 | 同じ |
燧灘(ひうちなだ) | カーペンタリア湾 | 同じ |
土佐湾 | オーストラリア湾 | 同じ |
千島列島 | パリー諸島(カナダ) | 同じ |
不明 | バフィン島 | 樺太 |
根室湾 | ハドソン湾 | 同じ |
不明 | ラブラドル半島 | 国後島 |
不明 | メキシコ湾 | 内浦湾(噴火湾) |
ところでこの地図には沖縄に対応する世界の地理はどこなのかが書いてありません。
どうやら沖縄は南極の雛型のような気がします。
この地図に沖縄だけでなく、南極も書いていないですよね?
北極は大陸ではなく氷が浮いているだけですが、南極は地球に地続きの大陸ですので、相応する地理が日本列島にないはずがありません。
この地図には南極が入りきれなかったのかも知れません。
霊界物語には、神は最初、琉球を豪州大陸の胞衣として造ったが、少し思うところがあり(つまり神策があり)、これを葦船に乗せて流し、新たに四国を胞衣として造ったと書いてあります。〔第35巻第1章「言の架橋」〕
また南極大陸は、最初は太平洋の中心に出現したが、漂流して南端に流れたと書いてあります。〔第6巻第22章「神業無辺」〕
氷に閉ざされた南極の地下には、人類がまだ知らない、地球を救う資源エネルギーが眠っていそうですが、沖縄の地下にも何かあるのかも知れません。そういう意味での御神策なのかも知れません。
ところで、冒頭の三鏡の教示に「鹿児島県の大島がまた日本の縮図」と書いてありましたが、それは奄美大島を中心とする奄美諸島のことです。
奄美諸島には大小56の島があるようですが、そのうちの5つの島が、日本列島の五つの大きな島(北海道、本州、四国、九州、台湾島)の縮図(雛形)だというのです。(その5つの島はどの島なのかは忘れました)
ネーブルが「エボのところに大きなヘソがあってむいて見ると同じような形をしている」というのは、ヘソ(ヘタを取ったところ)にある溝の数だけ房がある、という意味ではないでしょうか?
これはネーブルに限らず、柑橘類全般で言えるのではないでしょうか?
ご存じない方はこちらのブログをごらんください。「皮をむかずにみかんの袋の数を知る方法」
なぜ日本のミカンではなく、外国のネーブルが例に出されたのかはよく分かりません。ミカンはヘソにヘタが付いている状態で売られています。ネーブルはヘタが取れてヘソが露出している状態で売られています。このおへそを英語でネーブル(Navel)と呼ぶのです。ヘソが見えていて分かりやすいからネーブルが例に取り上げられたのでしょうか?
十曜の神紋がネーブルを切った切り口の形だと神様が言った、というのはおもしろいですね。
大きな○の回りに小さな○が9つあるのが十曜紋です。房が9つの紋に該当するという意味だと思います。
ネットでネーブルを切った画像を調べてみたら、房は9つ乃至10個ありました。
ですが、ミカンはふつう10個前後の房があるようなので、これもまたネーブルに限ったことではありません。
話が雛形からそれてしまいましたので元に戻します。
相似の関係にある土地は、形が何となく似ているだけでなく、地質も何となく似ているようです。
たとえばアフリカの南端、南アフリカは金の世界的な産地ですが、日本列島でその辺りに位置する鹿児島には、日本有数の金山があります(伊佐市の菱刈鉱山)。
インドネシアのスマトラ島は伊豆大島に相応しますが、両島ともその近海は大地震の震源地です。
他にも探すといろいろあります。皆さんも研究してみて下さい。
飯塚弘明.com「フサの国の謎(2) イランと愛知県は相応する?」
(ちなみに『出口王仁三郎全集』は霊界物語ネットの「出口王仁三郎関連書籍のダウンロード」からpdfにしたものがダウンロードできます)
●三鏡解説 目次
この記事は『霊界物語スーパーメールマガジン』2018年7月26日号と2021年1月4日号に掲載した文章をもとに加筆訂正したものです)