世界大家族制とベーシックインカム(26)補足

投稿:2022年07月22日


【補足1】

経済学者のケインズは1930年の講演の中で、2030年には労働時間は週15時間(つまり1日3時間)になると予測し、最大の課題は余暇だと説いている。これは、人は労働をするために生きているという考えが根底にある。だから労働時間が減ったら残りの時間をどうやって生きていけばいいのか課題になってしまうわけだ。
王仁三郎的には、人は労働をするために生まれて来たのではなく、神様の御用をする(五六七の世を創る)ために生まれた来たということになる。
労働は、人が生きるために、やりたくないけどやらなくてはいけないことである。
21世紀の今でも週40時間労働の辺りで停滞しているのは、社会にはやりたくないけどやらなくてはいけないことがまだまだ沢山あるということにほかならない。それを誰かにやらすための週40時間労働である。
AIの登場によってようやくその先の時代に進めるようになった。
それと同時に、人々が余暇をどうしたらいいのか悩んで物質依存にならないように、自分の役割に目覚める教育、言うなれば「自分探しの旅」の教育が必要となる。


【補足2】

ベーシックインカムが扱われた書籍雑誌の数。
国立国会図書館のサイトで「ベーシックインカム」をキーワードに含む「図書」(本の題名や章の見出し)と「雑誌記事」(記事の題名)の数を調べた。またアマゾンでKindle(電子書籍)の題名に「ベーシックインカム」が含まれているものを調べた。(2022年7月22日現在)

20世紀にはどうやら「ベーシックインカム」の本も雑誌記事もないようである。

2008年9月のリーマンショック以降(つまり2009年以降)と、2020年のコロナ禍以降に出版点数が増えていることが分かる。

「図書」はコロナ禍前の2019年が多いが、この年の10月に消費税が8%から10%に引き上げられたことが関係しているか?

図書 雑誌
記事
Kindle 合計
2000 0 1 0 1
2001 0 1 0 1
2002 1 3 0 4
2003 0 2 0 2
2004 1 8 0 9
2005 1 2 0 3
2006 1 13 0 14
2007 1 25 0 26
2008 2 11 0 13
2009 9 41 0 50
2010 7 68 0 75
2011 7 25 0 32
2012 6 17 0 23
2013 5 11 0 16
2014 2 5 0 7
2015 4 4 1 9
2016 3 14 1 18
2017 3 22 2 27
2018 4 23 6 33
2019 10 13 3 26
2020 2 52 20 74
2021 7 32 11 50
2022 2 8 2 12
合計 78 401 46 525