世界大家族制とベーシックインカム(24)幅員36メートルの道路網

投稿:2022年07月17日

出口王仁三郎は皇道維新論の中で、日本全国に幅20間(1間1.8mとすると約36m)の道路網を張り巡らすことを提唱した。

現代の道路の基準だと、一般国道の一車線の幅員3.0~3.5m、高速道路では3.5mが標準の幅のようだ。
仮に一車線3.5mで考えてみると、20間(約36m)なら上下5車線ずつ、計10車線の道路になる。

ずいぶん広い道路である。現代日本の高速道路でも、片側5車線の道路なんて滅多にないだろう。せいぜい片側3車線だ。
ただし路肩や中央分離帯を含めれば上下で幅36mくらいの道路はけっこうあると思う。

この20間道路は産業目的だけでない。当時の時代背景として、軍事目的もあった。
王仁三郎は、
「国防及び産業発展のため全国に二十間幅の縦横大道路を急設すること」〔『惟神の道』「皇道経済我観」〕
と叫んでいる。

国防とは、兵員や物資を運ぶトラックが通るのはもちろん、飛行機や戦車も走れる道路を想定していたのかも知れない。
有事の際に飛行機が離着陸できるような構造の高速道路を「ハイウェイストリップ」とか「代替滑走路」と呼ぶ。日本には例がないが、海外ではいくつも例がある。零戦の全幅は12メートルくらいだから、36mあれば十分離発着できるであろう。
ウィキペディア:代替滑走路

高速道路網の元祖としてドイツのアウトバーンが有名だ。
アウトバーンは大正14年(1925年)頃から建設計画を始め、昭和7年(1932年)に最初の道路が開通した。
その翌年(1933年)政権を獲得したヒトラーが本格的にアウトバーン網を建設して行きました。
コトバンク:アウトバーン

それと同時期、あるいはそれより早い時期から、王仁三郎は全国高速道路網の建設を提唱していたのだ。
王仁三郎のこの提唱を参考にして田中角栄が日本列島改造論で高速道路建設を訴えた…という説がある。それが事実かどうかは別として、現代日本ではすでに道路網が建設済みであり、王仁三郎の提案が実現したことになる。
それによってモータリゼーション社会が到来し、生活が便利になった。

道路網に限らず、交通・通信網の発達は五六七の世にとって極めて重要だ。
天界が地上に写って地上天国=五六七の世が成就する。
霊界は、意志想念の世界であって、自分が思ったことがそのまま表に出る世界だ。誰かと話したいと思えば、その人と話しが出来るのであり、言葉を使わなくても、思ったことをそのまま伝えることが出来る。
しかし地上界は物質的制約があり、それが出来ない。言葉を使っても、思ったことを相手にうまく伝えることが出来ない。
それをテクノロジーを使って実現して行くことが、この地上界での私たち人類の使命だ。

また、交通・通信網は、世界の統一のためにも必要だ。
本来人類は、人類全体で一柱の神人として機能すべきものである。
これを王仁三郎は「大神人(だいしんじん)」と呼んだ。
天界はその全体が一つの大神人である。〔霊界物語 第49巻第2章「大神人」

それを地上に移写して、人類は一つの大神人となるのである。

しかし今は各細胞が我を張り、てんでバラバラに動いている状態だ。
テクノロジーがいくら発達しても、人間の精神がそれに追いつかないので、五六七の世への道のりはまだまだ遠い。

(続く)



(このシリーズは「霊界物語スーパーメールマガジン」令和2年(2020年)8月24日号から12月28日号にかけて25回連載した文章に加筆訂正したものです)