三鏡解説033 高姫と妖幻坊

投稿:2020年10月06日

●水鏡「高姫と妖幻坊」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg033

 霊界物語中の高姫(たかひめ)は、凶党界の悪霊・妖幻坊(ようげんぼう)と長い間夫婦生活を続けておることが記されているが、どういうふうにその体的夫婦関係が持続せらるるというのか……。

 左様、簡単に言えば、精力素を奪取されているのである。そして高姫自身はそれを知らず、完全に夫婦関係が成立しているものと思っているのである。

 狐に誑(ば)かされている男が、美婦人と同棲しているつもりで暮らしていると、いつの間にか身体が弱り、虚脱に陥って、呆けてしまうという話、また蛇が若衆の姿に化けて毎夜、娘の閨(ねや)に通ったため、娘はだんだん身体(からだ)が弱り衰え、ついに死んで行くというような話がよくあるが、いずれも同じく、快感を覚えさせておいて精力素を奪取するのであるから、快楽を感じつつ弱って行って、ついには死亡してしまうことになるのである。

 人間の精力素を奪取した狐なり、狸なり、蛇なりは、それだけ人間化し、向上するわけだから喜んでいる。

初出:『神の国』大正15年(1926年)10月号

高姫と妖幻坊が夫婦になったのは、第49巻からです。

霊界物語最凶悪の高姫はいちおう人間ですが、妖幻坊は凶党界に所属する凶霊です。凶党界というのは「肉体的精霊の団体」とも呼ばれています。
●水鏡「凶党界」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg084

凶党界は中有界(精霊界)の中でも、もっとも物質界(現界)に近い領域です。
ここに居る凶霊たちが、狐狸や蛇など妖魅に化けて物質界に出現し、人間に悪さをしているのです。

●霊界物語第50巻第1章「至善至悪」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm5001#a189

(略)精霊界は霊界・現界のまた中間に介在せりと云ってもいいくらいなものである。故に精霊界には自然的即ち肉体的精霊なるものが団体を作って、現界人を邪道に導かんとするものある事を知らねばならぬ。

肉体的精霊とは、色々の種類あれども、その形は人間に似て人間にあらざるあり、あるいは天狗あり、狐狸あり、大蛇あり、一種の妖魅ありて、暗黒なる現界に跋扈跳梁(ばっこちょうりょう)しつつあり。これらは地獄界にも非ず、一種の妖魅界または凶党界と称し、人間に譬うれば、いわゆる不浪の徒である。

彼らは人間の山窩(さんか)の群の如く、山の入口や川の堤や池の畔、墓場の附近等に群居し、暗冥にして頑固なる妄想家の虚を窺い、その人間が抱持せる欲望に附け入って虚隙(きょげき)を索(もと)めて入り来るものである。

この肉体的精霊=凶霊である妖幻坊は、「獅子・虎両性の妖怪」とも呼ばれています。
●第50巻第6章「玉茸」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm5006&mky=a080-a081#a080

そんな恐ろしい化け物と、高姫は夫婦になってしまったのです。
高姫は相手が化け物とは知りませんでした。妖幻坊が杢助(もくすけ)という人に化けて現れたのです。

杢助は時置師神(ときおかしのかみ)とも呼ばれています。三五教の宣伝使で、もともとはオノコロ島の「生田の森」の神館で活動していましたが、第49巻の時点では、フサの国の斎苑館(いそやかた)(スサノオの拠点)で総務(役員のこと)を務めています。初稚姫(はつわかひめ)(三五教の宣伝使)の父親です。

高姫は、フサの国の「祠(ほこら)の森」の聖場を訪れた時、杢助(に化けた妖幻坊)と出会い、そこで意気投合して夫婦となり、祠の森の聖場を乗っ取ろうとたくらみます。
●第49巻第12章「お客さん」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm4912

一体どうやって人間の高姫と凶霊の妖幻坊とが夫婦生活を営むのか?という疑問を持った信者が王仁三郎に質問し、それに対する回答が、冒頭の教示です。
「精力素を奪取されている」と言うのですが、「精力素」とは「精力」とは少々異なるようです。

他のところでは、「精力素」の後ろに括弧して「エクトプラズム」と書いています。それは「精液の変形した」ものだと説明しています。

●玉鏡「霊媒は短命」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg723

 霊媒の物理的現象を起こす精力素(エクトプラズム)は精液の変形したるものである。そして外気にふるれば九分(くぶ)までは汚れてその精気を失うものであるから、再び身体にかえっても駄目である。ああした実験をたびたびやるのはよくない。生命(いのち)が短くなる。私はみな一通りやったが、この原理が分かったからやめたのだ。

エクトプラズムのことや、「ああした実験」のことは、シルバーバーチの人が書いた解説がこちら↓にあるので読んでください。写真も載っています。
●「エクトプラズムとは」(スピリチュアリズム普及会)
http://sp-phenomena.in.coocan.jp/part3/p3chapter1/p3c1-0B.htm


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