三鏡解説009 言霊と言語

投稿:2020年09月07日

●水鏡「言霊と言語」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg009

 言霊(げんれい)天地を動かすというのは、瑞霊の言霊(ことたま)の事である。言(げん)は三つの口と書く。言語の語は、吾の言と書く。人間は男女共に五つの口をもっている。言霊は天地を動かすけれど、言語は天地を動かすわけにはゆかぬ。

初出:『神の国』大正15年(1926年)2月号

言霊は一般には「ことだま」と読みますが、王仁三郎は濁らない「ことたま」と読ませています。

広辞苑を引くと「言葉に宿っている不思議な霊威。古代、その力が働いて言葉通りの事象がもたらされると信じられた」と書いてあります。たしかに一般的には、言葉が持つ力、という程度にしか思われていないと思います。
しかし王仁三郎が言う言霊とは、その程度のものではありません。

言霊によって宇宙は成り立っており、言霊を使うことで森羅万象を動かすことが可能です。実際に王仁三郎は言霊を使って気象に影響を与える実験をしていたようです。

言霊は七十五声(75種類)あり、それがそのまま言葉になったものが日本語です。
言霊を霊とするなら言葉(言語)は体(たい)です。言霊なら天地を動かせるが、言語では天地を動かせないと王仁三郎は言っているのです。

冒頭の水鏡に書いてあった「言霊天地を動かす」とは、おそらく明治天皇が詠んだ歌を指しているのだと思います。
明治37年(1904年)に明治天皇は次の歌を詠んでいます。〔宮内省・編『明治天皇御集 巻中』大正11年、国立国会図書館デジタルコレクション

「天地(あめつち)も動かすばかり言の葉の誠の道をきわめてしかな」

また、はるか昔、平安時代に紀貫之が古今和歌集の仮名序に「ちからをもいれずしてあめつちをうごかし(略)たけき(猛き)ものゝふのこゝろをもなぐさむるはうた(歌)なり」と書いていますが、明治天皇の歌はそれを踏まえたもののようです。

言葉が人に与える影響力を持っているのは事実です。権力者なら、その一言が社会を左右しますし、凡人でもインターネットが普及した現在では、何気なくつぶやいたその一言が大勢の人に影響を与えることも多々あります。

しかし言語(言葉)が動かすことができるのは人間社会という意味での天地だけであり、自然界に影響を与えることはできません。
自然界を動かすことができるのは言霊です。しかも「瑞霊の言霊」と言っていますが、要するに王仁三郎のような人であれば自然界を動かすことができるというわけです。
私たち凡人はそんなことはできません。しかし言葉が人に影響を与えていることは事実ですので、発する言葉には気をつけたいものです。


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この記事は『霊界物語スーパーメールマガジン』2019年6月27日号の記事に加筆訂正したものです。(メルマガ登録ページはここをクリック