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三鏡解説023 毒と薬

Published / by 飯塚弘明
投稿:2020年09月20日

●水鏡「毒と薬」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg023

 毒にならぬものは薬にもならぬ。毒もうまく使えばたいした働きをするものである。毒にならぬものは、ただ自分だけの事が出来るくらいのものだ。

 「聖師様のそばには悪魔ばかりがついている」と罵るものがあるそうだが、よし悪魔であっても差し支えないではないか。

 毒になるものは薬になる。

 かのいわゆる善人なるものは、ただ自分の自身を救う事が出来れば関の山だが、悪魔が一朝大悟(いっちょうたいご)徹底改心すれば、多くの人を救う働きをするものである。

 鬼も大蛇(おろち)も救わにゃならぬこの神業に、尻の穴の小さい、毛嫌いばかりしていて、他人を悪魔扱いにする人達が、信仰団体の中にも沢山あるのは歎かわしい事である。

 また、悪魔を料理し得る人才が、いかにもすくない事も、歎かわしい事の一つである。

 お人の好(よ)いばかりが能でもない。私は本当に骨が折れる。誰か私に代わって鬼も大蛇(おろち)も料理するという偉才が早く現れないものかなあ。

 この「わに口(ぐち)」(注・王仁口、つまり王仁三郎の口のこと)は、鬼や大蛇(おろち)はまだおろか、どんな骨の堅い、腕っぷしの強い獣物(けだもの)でも、噛みこなすだけの強い歯を持っているつもりだ。御心配御無用。

初出:『神の国』大正15年(1926年)8月号

これは王仁三郎の器の大きさがよく分かる教示です。
自分のテリトリーにどれだけ悪を含めることができるかどうか、ということだと思います。

悪とは何か。
自分に都合の悪いものはすべて悪です。
犯罪者、という狭い意味ではありません。
本質的にその人が悪い人かどうかではなく、自分にとって不都合な人です。
ですから、性格の合わない人とか、自分と価値観の異なる人などもそうです。

ふつうは、悪を排除して、自分のテリトリーから追い払い、きれいにするわけです。
嫌な人は避け、身近にいないようにして、自分が住みやすいようにするわけです。

そうして悪を排除していくと、同じような人だけが寄り集まった同質社会になります。
同質社会はやがて活力を無くして滅びます。地域社会でも、会社でも、宗教団体でも、国家でも、すべてそうです。衰退して行きます。

人々は自分たちの「常識」に従って動いていますが、その常識に問題があるから社会が衰退するのです。
常識に異議を唱える異質な者が、社会を変革に導くのです。

しかし変わり者は社会から嫌われます。みんな「常識」に従って動いているのに常識外れなことをする人は煙たがられるのは当然です。
そういう人を排除せずにうまく使って、何らかの役割を与えると、社会の活性化・変革の大きな原動力となるのです。

毒はたくさん使ったら毒ですが、少しだけ使うと薬になります。
その毒の使い方を、王仁三郎はよく心得ていたのでしょう。
毒の使い方、悪の料理の仕方はここには書いていませんが、霊界物語に物語という形で教え示されています。


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この記事は『霊界物語スーパーメールマガジン』2019年7月11日号の記事に加筆訂正したものです。(メルマガ登録ページはここをクリック