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月見の酒は御法度?

Published / by 飯塚弘明
投稿:2020年02月24日

お月見と言えば「十五夜」(中秋の名月)で、今年(2020年)は10月1日(旧8月15日)になります。

十五夜の他に「十三夜」というのがあり、こちらは10月29日(旧9月13日)です。

この二つの月見の夜には、名月を愛でながら、月見酒を呑む、月見の宴(観月の宴)を開く風習が昔からありますが、王仁三郎的には月見酒はちょっと「?」です。

お月様は月の大神で、ミロクの大神=スサノオの象徴でもあるので、「神を肴に酒を飲む」なんてとんでもない、ということです。
霊界物語にそのエピソードが出ています。

竜宮島(現代の豪州に相応)が舞台になる第25巻第11章「風声鶴唳(ふうせいかくれい)」と第12章「不意の客」です。
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm2511
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm2512

地恩城(ちおんじょう)の高楼で、女王の黄竜姫(おうりょうひめ)が、母親の蜈蚣姫(むかでひめ)や宣伝使の梅子姫、左守、右守などを従えて、月見の宴を開いていました。

日本酒ではなく、「果物の酒」です。何の果物かは不明です。

ミカンやバナナ、桃、その他の木の実を美しい器に盛りつけて、一同楽しく月光を仰いでいると、突然、黄竜姫の顔が青ざめて、身体が痙攣し始めたのです。

梅子姫たちの目には、中秋の名月が美しく輝き、空は澄み渡り、涼しい風が気持ちよく吹いています。
しかし黄竜姫の目には、元・恋人の友彦を先頭に数多の鬼たちの軍勢が、空から黄竜姫を攻撃して来るのが見えました。恐ろしい幻覚を見たのです。

その恐ろしさに体が震え、黄竜姫は高楼から下の谷間に転落してしまいました。
母親の蜈蚣姫は慌てて下に階段を下りて行きますが、すべってやはり谷間に転落してしまいます。

しかし不思議なことに、他の人の目には、依然として二人とも高楼にいるように見えていたのです。

これは、二人の心の中の執着心の鬼、即ち副守護神のために幻覚を起こし、肉体は高楼の下の谷間に突き落とされ、ただ二人の本守護神だけが高楼に残っていたのでした。

二人は、谷間に転落して地獄に落ちた──と思ったら、目が覚めて、実はそれは夢でした。二人は元の高楼にいました。

ここで黄竜姫は

「もったいなくも、月の大神様をおもちゃか何かのように、酒肴を持ち出して月見の宴だと、花見か雪見のような畏れ多いことを何とも思わずに始めましたが…」

と反省します。そして、

「皆さま、ただ今より月見の宴を廃し、神様にお詫びをいたしましょう」

と言うと、一同で神言(かみごと)を奏上し、月見に使っていた全ての器を下の谷間に投げ捨てて、今後は決して月見の宴をしないことを神に誓いました。

──このエピソードを

「実際に月を鑑賞しながら酒を呑んではいけない」

と文字通りのこととして解釈するか、

「神を肴に酒を呑んではいけない」(神様の話をしながら酒を呑んではいけない)

と抽象的に解釈するか、なかなか難しいところです。

霊界物語第16巻第11章「宝庫の鍵」・同第12章「捜索隊」にも月見のシーンが出てきますが、やはり良くないことが起きています。
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm1611
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=rm1612

ここは『霊界物語コミックス1』で描いたシーンです。
由良の秋山彦の館で、秋山彦たちが大江山の鬼雲彦退治の祝宴を開いていました。
十五夜の満月を見ながら祝杯をあげています。
このとき、高姫・青彦が来訪し、冠島・沓島の宝庫の鍵を盗んで消え去り、大騒動となるのです。

────さて、皆さんは、月見の酒をどう考えますか?

月を見る時は外に出て、酒を呑むときは部屋の中に入れば、セーフかも知れませんね。(^-^;


この記事は「霊界物語スーパーメールマガジン」2016年10月6日号の記事に加筆訂正したものです。(メルマガ登録ページはここをクリック