「あななう」と「あがなう」

投稿:2015年12月05日

(この記事は2009年7月19日にオニドブログに掲載した記事を加筆訂正したものです)

霊界物語ではスサノオの大神が率いる聖団として三五教(あなないきょう)というのが出て来ますが、この「あなない」とはどういう意味でしょうか?

広辞苑を引くと、
●麻柱(あなない)…高い所に登る足がかり。あしば。
と出ており、また
●あななう…助ける。補佐する。
と出ています。三五教の三五の意味も何となくこれに近いのかなと思います。

さて王仁三郎はこのことを明確に教えていました。「出口王仁三郎氏に挙国更生を聞く(二)」の下の方に書いてあります。

成瀬 三五(アナナイ)という事は、ほのかに意味が分かっておりますが、直截(ちょくさい)簡明に御説示願いたいのですが

出口氏 これも神様のお蔭、これも天皇陛下のお蔭、これも主人のお蔭という風に自分の手柄を上にもって行く事だ。【ア】という事は天だ。【ナ】という事は神だ。【ウ】は下を意味する。「あがなう」は自分が代わりに賠償することで「うべなふ」(諾ふ)という事は承諾したという事である。上から下へもって行く事である。「ウラナウ」(易う)は自分の心を調べる事である。「ウラ」というのは心であり、「うらやすく」というのは「心安く」という事で、「うら安の国」というのは「心安い国」という事である。

なるほど。「あななう」とは「自分の手柄を上に持って行くこと」なんですね。
人命救助で誰かを助けても「それは神さまのお蔭です」と言って栄誉を自分のものにしない。アカデミー賞とかノーベル賞とかもらっても、オレってスゴイだろ~、と自惚れない。
何事も神さまのお蔭。栄光は神にあり、ということです。

それの対義語的な言葉となるのが「あがなう」とか「うべなう」です。
これは上から下に持って行くこと。
栄光は神に帰し、失敗は自分で償う。
なるほど。何事も神が主で人間は従、ということですねぇ。