悟善社・救世新教とは?

投稿:2015年12月03日

出口王仁三郎が大正14年(1925年)5月20日に北京で世界宗教連合会を発会させたときに「悟善社(ごぜんしゃ)」とか「救世新教」という団体が出てきます。

…彼の提唱により、普天教、道教、救世新教、仏陀教、回教、仏教、キリスト教の一部からなる、世界宗教連合会がとうとうできあがっていく。
発会式は、北京の悟善社(救世新教)でおこなわれ、まず東亜の宗教的連盟を堅くし、さらに西漸(せいぜん)する方針も決められた。総本部は北京に置かれたが、東洋本部は亀岡の天恩郷(亀山城趾)に置かれることとなる。
〔『巨人出口王仁三郎』p268〕

この悟善社とか救世新教とかいう団体は何者なのか気になって調べてみましたが、ネットでは中国のWikipediaにちょこっと書いてありますが中国語なので意味不明です。Google翻訳すると余計に意味が判らなくなります(笑)
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%82%9F%E5%96%84%E7%A4%BE

探してみたら、とりあえず次の2つの書物を見つけました。
●末光高義『支那の秘密結社と慈善結社』1932年5月、満洲評論社、p288-258「第十九 悟善社」
●酒井忠夫『酒井忠夫著作集6』2002年3月、国書刊行会、p91-128「第二章 悟善社、救世新教」

前者は近代デジタルライブラリーで公開されています。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1453606/145

さて、結論を言うと悟善社・救世新教とは、内容的には道院・紅卍字会に似ている宗教団体で、「悟善社」はは慈善団体、「救世新教」は宗教団体の名称です。
民国暦8年(大正8年-1919年)に神示(フーチ)によって山東省の済南(『酒井~』では北京)で悟善社が誕生。
民国暦13年(『酒井~』では12年)に「救世新教」と改名。しかし世間からは悟善社と呼ばれ続けたようです。
王仁三郎同様、万教同根的思想を持っており「五教合一」という言葉を使います。

…世界のいわゆる五大教たる、孔教(注・孔子の儒教)、仏教、道教、キリスト教、回教(注・イスラム教)、すべては均しく我がアジア大陸に発祥し、その教義儀礼も大同小異であるのみならず、宗旨を究むると五大教の何れを問わずみな衆生済度を以て根本義としないものはない。区々たる宗教の限界に拘泥せずその究極の根本宗義にさかのぼって、五教合一の大宗教を樹立するがために救世新教総会と命名したというのである。〔『支那の~』p256〕

詳細は前掲書を直接お読み下さい。