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三鏡解説024 和歌と調

Published / by 飯塚弘明
投稿:2020年09月21日

●水鏡「和歌と調(しらべ)」
https://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg024

 歌というものは、河水(かすい)の流るるように滞(とどこお)りなく、すらすらと調(しらべ)が流れねばならぬ。

 下(しも)の句から上(かみ)の句にかえって行くような歌は歌として面白くない。歌は歌うものであるから、そのことをよく考えて、どこまでもすらすらと調(しらべ)がよいように詠まねばならぬ。

 詩になれば少々どうなってもよいものである。

初出:『神の国』大正15年(1926年)8月号

一般には「和歌」ではなく「短歌」と呼ぶ場合が多いのではないかと思いますが、王仁三郎は「短歌」とは呼ばず「和歌」と呼んでいます。

少し細かいことを言うと、「和歌」というのは「長歌(ちょうか)・短歌・旋頭歌(せどうか)・片歌などの総称」〔広辞苑〕なので、五七五七七、計三十一文字の歌は「短歌」と呼ぶのが厳密な言い方のようです。

「長歌」というのは、五七、五七が繰り返される五七調です。古事記・日本書紀・万葉集に多く記されています。
古事記の最初の歌は須佐之男命が須賀の宮で詠んだ八雲神歌ですが、二番目の歌は長歌です。八千矛神(大国主)が妻(の一人)沼河比売(ぬかわひめ)の家で呼んだ歌です。

霊界物語に出る宣伝歌は、七五、七五が繰り返される七五調です。
霊界物語には無数の歌が記されていますが、短歌か七五調のどちらかです。

「下(しも)の句から上(かみ)の句にかえって行くような歌は歌として面白くない」と書いてありましたが、私は歌に詳しくないのでどういう意味かよく分かりません。
倒置法が使われているような歌でしょうか?

三鏡の中では他に次の箇所で和歌について教えています。

●月鏡「和歌について」…「歌を詠む秘訣は水の流るるがごとく、ただ安らかにと云うのにある」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg428

●玉鏡「明るいのが歌」…「和歌即ちうたは敷島の道で風雅の芸である」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg699

●玉鏡「伊勢物語と和歌」…「和歌を詠むものは伊勢物語をよく読まねばならぬ」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg700

●玉鏡「悠々自適」…「和歌は大和魂を練る最も穏健な方法である」
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=kg708


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