第2巻の「鬼雲彦」と第15巻の「鬼雲彦」は同一人物でした

投稿:2017年05月08日

霊界物語の第39巻以降はバラモン教の大教主・大黒主(おおくろぬし)を言向け和しに向かう三五教の宣伝使の旅物語ですが、この大黒主の元の名前は鬼雲彦(おにくもひこ)と言います。
悪の総帥で、第15巻からちょこちょこ登場します。

しかしそれ以前、霊主体従編にも鬼雲彦という名の人物が登場しているんですが、今まで大黒主とは別人だと思っていました。
八王大神・常世彦の部下で、やはり悪党なんですが、第2巻第50章で死んでいるのです。

・・・八王大神は常世姫の大胆なる魔言に動かされ、ふたたび反抗の旗を挙げむとし、魔神を集めて決議をこらす折しも、天上より鋼鉄の鉾、棟をついて降り、八王大神の側に侍する鬼雲彦の頭上に落ち、即死をとげたのである。これは自在天より神国彦に向かって投げたのが、あやまって鬼雲彦にあたったのである。
──第2巻第50章「鋼鉄の鉾」

というように、死んじゃったので、第15巻以降に登場する鬼雲彦(大黒主)は同名の別人だと思っていました。
しかし読み込みが甘かったです。よく調べたら、同一人物でした。
第15巻第3章に、愛子姫らのセリフの中に次のように出て来ます。

ヤア汝こそは悪逆無道の鬼雲彦、前生(ぜんせい)においては(A)竜宮城に仕え、神国別(かみくにわけ)の部下とならんとして、花森彦命に妨げられ、是非なく鬼城山の棒振彦(ぼうふりひこ)が砦に参加し、(B)神罰をこうむって帰幽したる悪魔の再来、ふたたび鬼雲彦と現れて、この顕恩郷に城砦を構え、天下を紊(みだ)さんとする悪魔の帳本(略)
──第15巻第3章「十六花」

いったん死んだけど、再び生まれて来たわけですね。

(A)のエピソードは第2巻第8章「嫉視反目」に出て来ます。地の高天原に、常世国から鬼雲彦が現れて、神国別命の部下になろうとしますが、神国別命の声望に嫉妬し、神国別命や花森彦を失脚させ、自分がその地位に就こうとたくらみます。
鬼雲彦は最後には地の高天原から追放され、常世国に帰り、鬼城山にアジトを構える悪党・美山彦(棒振彦)の仲間に加わるのです。

(B)の帰幽したエピソードは前述の第2巻第50章です。常世彦(八王大神)の従臣として出て来ます。

この後、鬼雲彦は再生し、イホの国(エジプト)でバラモン教の教主・大国別(おおくにわけ)の左守となり、大国別の帰幽後はその息子・国別彦(くにわけひこ)を追放してバラモン教を乗っ取り、大教主・大黒主として君臨するのです。
前世の時から野望を持った男だったわけですね。