霊界物語「普及版」とは?

投稿:2016年04月11日

 霊界物語の「普及版」という、薄い本があります。昭和33年(1958)から天声社が刊行を開始した霊界物語のことです。
 まだ紙が貴重で経済的にも貧しい時代だったため、とても薄く、文字が小さい。3冊ずつ函に入っています。(↓クリック)


 戦前の版や、校定版などと較べると、第60~69巻の配置にかなり変更があります。
 全般に見て、発禁となった第71巻(エルサレム物語の後編…現在の第64巻下)をどこに押し込むかに苦労した結果、下の表に見るような大幅な移動となったようです。

 下の表は、戦前の版を基準に、戦後の普及版や校定版が、どのように配置されたかを示しています。たとえば、戦前の第60巻第14~25章は普及版では削除され、第61巻第1~15章は普及版では第60巻第14~28章として配置されています。

 第71巻は印刷されてすぐに発禁となったため、新たに別の71巻が発行されました。
 最後の校正の時に王仁三郎が64巻と合冊して発行せよと命じたため、現在のように64巻が上下の2冊存在するようになりました。
 しかし普及版の時には第62巻・第63巻として発行されています。
 発禁となった1冊を押し込むために、第60巻の14章以降、つまり祝詞や三五神諭を削除し、60巻前半の物語と、61・62巻の大本讃美歌を再編集して、2冊に収めた・・・というようなかんじです。

戦前の版 普及版 校定版(注)
第60巻 第1章~第13章 第60巻第1章~第13章 第60巻
第14章~第25章 削除
第61巻 第1章~第15章 第60巻第14章~第28章 第61巻
第16章~第25章 第61巻 第1章~第10章
第62巻 第11章~第42章 第62巻
第63巻 第64巻 第63巻
第64巻 第62巻 第64巻上
第65巻 第65巻(変更なし) 第65巻
第66巻 第67巻 第66巻
第67巻 第68巻 第67巻
第68巻 第69巻 第68巻
第69巻 第66巻 第69巻
第70巻 第70巻(変更なし) 第70巻
第71巻(発禁) 第63巻 第64巻下
第71巻 第71巻(変更なし) 第71巻
(注)修補版(天声社)や八幡版、愛善世界社版も、巻の配置は校定版と同じです。

↑ 普及版の本文。新仮名遣いに改められていることも特徴。