荒魂とは陰忍自重の心

投稿:2016年03月07日

霊界物語のちょっと気になる言葉です。

第43巻第8章「噴飯」から、宣伝使・玉国別(たまくにわけ)と、その弟子・純公(すみこう)の会話。

玉国別『伊太公のは荒魂(あらみたま)ではない。暴魂(あれみたま)だ。荒魂というのは陰忍自重の心だ。彼は匹夫(ひっぷ)の勇(ゆう)だ。
総て武士(つわもの)には二種類がある』

純公『二種類とはいかなるものでございますか』

玉国別『それ兵(つわもの)は「血気の勇者」と「仁義の勇者」との二種類がある。
そもそも「血気の勇者」とは、合戦に臨むごとに勇み進んで、臂(ひじ)を張り強きを破り堅きを砕くこと鬼の如く忿神(ふんしん)の如く速やかである。
されどこれらの兵(つわもの)は敵のために利を以て含め、味方の勢いを失う日は逋(の)がるるに便あれば、あるいは敵に降伏して恥を忘れ、あるいは心にも発(おこ)らぬ世を背くものだ。かくの如きものは則ち「血気の勇者」だ。
また「仁義の勇者」というものは、必ずしも人と先を争い、敵を見て勇むに高声多言(こうせいたげん)にして勢いを振るい臂(ひじ)を張らねども、一度(ひとたび)約束をしてたのまれた以上は決して二心(ふたごころ)を存せず、変心もせず、大節を臨み、その志を奪わず、傾く所に命を軽んずる。かくの如きは則ち「仁義の勇者」だ。
現代においては聖人賢者、去りて久しく梟悪(きょうあく)に染まること多きが故に、仁義の勇者はすくないのだよ』