幻の霊界物語「千山万水」篇

投稿:2016年01月10日

霊界物語全81巻(83冊)は12巻ずつ名前が付けられています。

霊主体従 … 1~12巻
如意宝珠 … 13~24巻
海洋万里 … 25~36巻
舎身活躍 … 37~48巻
真善美愛 … 49~60巻
山河草木 … 61~72巻、入蒙記
天祥地瑞 … 73~81巻

実は第73巻以降は「天祥地瑞」ではなく、「千山万水(せんざんばんすい)」という名前になる予定でした。

霊界物語の巻の順序と、口述順序、発行順序は、必ずしも一致しておらず、ズレている場合があります。
また口述時の巻数と、実際に発行された時の巻数が、ズレている場合があります。

口述日   口述時 → 発行時  発行日
●大正13年 1月 第66巻 → 第69巻 昭和2年10月
●大正13年12月 第67巻 → 上野公園・著『王仁蒙古入記』大正14年2月発行 → 戦後『入蒙記』として発行
●大正13年12月 第68巻 → 第66巻 大正15年6月
●大正13年12月 第69巻 → 第67巻 大正15年8月
●大正14年 1月 第70巻 → 第68巻 大正15年9月
●大正14年 8月 第71巻 → 発禁 → 戦後「第64巻下」として発行
●大正14年 8月 第72巻 → 第70巻 大正14年10月
●大正14年11月 第73巻 → 第71巻 昭和4年2月
●大正15年 6月 第74巻 → 第72巻 昭和4年4月

第66巻 編輯序言
一、本巻は序文にもある通り御口述の順序よりすれば第六十八巻(山河草木未之巻)に当ります。しかし御都合にて第六十六巻(高砂島における国依別の子国照別の物語)第六十七巻(聖師様の蒙古入物語)に先んじて本巻を第六十六巻として発行さるることとなりました。

と書いてあるように、現在の第66巻は、口述時には第68巻として書かれました。それが都合により第66巻として発行されたのです。
口述時第66巻(南米=高砂島が舞台)は第69巻として、口述時第67巻(入蒙記)は番外の特別篇入蒙記として、発行されたのです。

また第71巻(現在の第64巻下)は発禁処分となったので、結果的に巻数が2つずれ、口述時の第73巻、第74巻は、それぞれ第71巻、第72巻として発行されたのです。

この口述時第73巻(発行時第71巻)以降は「千山万水」と命名すると、序文に書いてあります。

第71巻序文
山河草木の続篇として、更に十二巻を千山万水と命名して口述することに致します。
(略)
編者序言 本巻は編輯の都合に依り、山河草木戌の巻(第七十一巻)として出版する事になりました。

なるほど。口述時第74巻(発行時第72巻)以降も10巻くらい「千山万水」篇の物語が続くはずだったんですね。
それが分かると、第72巻が中途半端な形で話が終わっているのも納得できます。

ちなみに「千山万水」という題名は、第9巻第4篇、第75巻第4篇の題名としても使われています。

(この記事は2011年3月2日にブログ「霊界物語チップス」に掲載した記事を加筆訂正したものです)