兇党界の悪くてひょうきんな兇霊・妖幻坊

投稿:2016年01月05日

今日は兇党界(きょうとうかい)の話です。

第49巻で、高姫と夫婦になる「妖幻坊の杢助」(ようげんぼうのもくすけ)と呼ばれる人物が出てきます。

彼の正体は、人間ではなく、月の国のハルナの都の大雲山(だいうんざん)に住む兇霊です。
名を妖幻坊(ようげんぼう)といい、獅子と虎の中間動物という不気味な化け物です。
魔法で姿を変えることが出来るため、斎苑館(いそやかた)の総務(役員)をしている杢助(もくすけ)の姿に化け、高姫を騙して夫婦になったのです。
そのため霊界物語では通称「妖幻坊の杢助」と呼ばれています。
(大雲山はバラモン教の大教主・大黒主の本拠地で、斎苑館は三五教のスサノオの本拠地です)

この「兇霊」というのは兇党界に属する悪霊のことです。

霊界は「天界」(神界)と「地獄界」(幽界)そして「中有界」(ちゅううかい)から成っています。
中有界は天界と地獄界の中間にある世界であり、また霊界と物質界の中間にある世界で、死者が最初に行く世界です。八衢(やちまた)とか精霊界とかとも呼ばれます。
この中有界に「肉体的精霊」とも表現される「兇霊」が団体をつくって、現界人を邪道に導こうとしています。彼らの世界を「兇党界」(または妖魅界)と呼びます。中有界の中でも、より物質界(現界)に近い領域、と言えるでしょう。

兇党界の位置

兇霊の姿形は天狗だったり、狐や狸だったり、大蛇だったり、色々な種類があります。人間に憑依して、その肉体を自分のもののようにして用いて、ある時は自分は神だと言ったり、予言者だと言ったりして、人間を惑わすのです。

また兇霊は、物を動かしたり、突然空中から物体を出現させたり、そういう不思議な現象を行うことが出来ます。
王仁三郎は、心霊現象のうち物理的な現象は兇霊の働きである、と言っています。そういう王仁三郎も兇霊に指図して、いろいろな不思議現象を行って見せていたそうです。しかし、そういうことばかりやっていると兇党界に陥ってしまうぞ、と神様から戒められたので、不思議現象を行うのは止めたそうです。

スプーン曲げとか、空中浮揚とか、そういうことにあまり熱中しない方がいいようです。高姫のように兇霊に惑わされて、いいように使われてしまう危険性が大です。

デスノートの死神リュークも、この兇党界に属する兇霊なのかも知れませんね。

兇霊というと、いかにも凶悪そうですが、妖幻坊なんかは結構ひょうきんです。
妖幻坊と高姫が、「祠(ほこら)の森」の神殿の珍彦(うづひこ)・静子夫婦を暗殺して自分らがこの夫婦になりすまそうとしたとき、妖幻坊は
「変身の術を使うためには夫婦のウンコを一つかみ舐めなくてはいけない」
と言って、高姫に静子のウンコを舐めさせようとします。高姫がギョエーと驚くと
「実はウソだよん。本当はこれを飲むのだ」
と言って、猿胆(えんたん…サルのキモ)を高姫に飲ませます(第49巻第20章「山彦」)。
まあ、これも本当は中味は何なんだが分かったもんじゃありませんが、こんなかんじで妖幻坊と高姫は漫才のコンビのようなかんじでストーリーが進んで行きます。

「兇党界で相当の位地を占めている大悪魔」(第50巻第3章)と呼ばれている妖幻坊ですが、実は犬に弱くて、初稚姫(はつわかひめ)の愛犬スマートが現れると怖くなって逃げてしまうのです。まるでオバケのQ太郎みたいですね。

兇霊とか高姫とかがやってることは結構、悪どいんですが、王仁三郎の手にかかるとどんな悪党でもひょうきん族になってしまうのです。それだから霊界物語を安心して読めるのかも知れません。

(この記事は2009年7月24日にブログ「霊界物語の新常識」に掲載した記事を加筆訂正したものです)