髪を洗うのは年に一回でよい?

投稿:2016年01月03日

王仁三郎の言説には一見驚くような話がたくさんありますが「髪の毛は年に一回洗えばよい」というのも、その一つです。

頭髪をたびたび洗うと命が短くなる。年に一度くらいが適当である。多くとも四回を越えてはならぬ。
〔三鏡「頭髪と人間の使命」〕

年に4回を超えてはいけない?
つまり3ヶ月ごとに洗えばよいと?
そんな~、無茶苦茶ですよね。
1週間も洗わなかったらもうフケだらけです。

しかしよくよく調べてみると、必ずしもトンデモ発言とは言えないようです。

昔から温泉や銭湯に親しんで来た日本人ですが、江戸時代には洗髪を日常的に行う習慣はなかったようですよ。
髪を洗うのはせいぜい年に数回で、洗髪よりも油を塗る方が多かった、という話もあります。

参考情報

王仁三郎のその発言は大正14年のものですが、日本でシャンプーのようなものが出回り始めたのが、ちょうど大正から昭和初期にかけてのようです。(参考「日本人の入浴に欠かせない石けん、シャンプーはいつ頃登場したの?」)
つまり、日常的に髪を洗う習慣が広まってきて、それをうけて王仁三郎がそのように発言したわけです。

「朝シャン」なんて言葉が当たり前のように使われている現代日本の感覚からすると、昔の人は不衛生・・・とか思ってしまいますが、見方を変えると、現代日本人があまりにも潔癖性になったため、少しの汚れ・臭いでも気にするようになった、と言えます。

考えてみると、日本人が(外国ではどうなのかは知りません)日課のように洗髪するようになったのは戦後のこと──特にここ20~30年のことではないでしょうか? ましてシャンプーやリンスという化学薬品をたっぷりつけて・・・ということになると、日本男女の頭髪は将来どうなってしまうのでしょうか??
経皮毒、というのもあるし、気が付いた人は生活習慣を改善してゆくべきでしょう。
実は私も子供の頃、かなりのフケ症で、フケを取るためにシャンプーをガンガン付けて頭を洗っていたんですが、今思うと、シャンプーを付ければ付けるほどフケが出ていたのだと思われます。
一人暮らしを始めて生活がだらけてあまり風呂に入らなくなったら、フケなんて出なくなりましたよ。
清潔好きなのはいいけれど、清潔過ぎるとかえって人体に悪影響を与えますね。

王仁三郎の「洗髪は年4回でよい発言」がトンデモ系だと感じてしまうのは、このように現代人が清潔過ぎるためにそのように感じてしまうというのが理由の一つとしてありますが、もう一つは、「髪を洗う」ということと「頭皮を洗う」ということは別だということがあります。

男性は一般に髪が短いですから、「髪を洗う」という行為は、「頭皮を洗う」ことと一緒です。
だから「洗髪は年4回でよい」と聞くと「うえ~、フケだらけ~」と思ってしまうのです。

しかし、頭髪の長い女性ならお解りになると思いますが、「髪を洗う」ことと「頭皮を洗う」ことは本来別々の行為です。
頭皮を洗えば、髪の毛も濡れるので、結局は髪の毛も洗うことになるので、一緒に行なっているだけです。

フケは頭皮から発生します。
頭皮は洗う必要はあるでしょうけど、髪の毛は油汚れでもない限り、それほど熱心に洗う必要はないのではないでしょうか?

昔、レゲエの人に聞いたことがあるんですが、頭皮は洗うけど髪の毛は洗わないと言っていましたよ。ドレッドヘアーを自分でほどいて、また結うのは困難なので、お湯をかける程度だと言っていました。

実は私も、背中の真ん中あたりまで長く伸ばしていたことがあります。その経験があるので、「髪を洗う」ことと「頭皮を洗う」ことは違うことに気づきましたが、髪の短い人は、なかなか気がつかないことだと思いますよ。

王仁三郎はもっと髪の毛がとても長く、腰までありました。
前述の発言は「髪は神界との架け橋である」という文脈で言っているので、あくまでも「髪の毛は年に4回洗えばよい」という意味だと思います。頭皮のことでないと思います。
頭皮は膚の一部です。顔は毎日洗うくせに、頭皮は洗わない、というのでは変ですね。それこそフケ(垢)だらけになっちゃいますよ。

ということで、頭皮は適度に洗えばよいが、頭髪はあまり洗わない方がよい、というのが私の見解です。

(この記事は2009年11月9日にブログ「霊界物語の新常識」に掲載した記事を加筆訂正したものです)