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惟神に決まるのがミロクの世の統治システム

Published / by 飯塚弘明
投稿:2017年07月02日

前回の続きです。

都議選はいつものように誹謗中傷が飛び交ったようですが、罵声を張り上げて他人の足を引っ張り合うような政治がミロクの世の政治であるとは誰も思わないでしょう。

ミロクの世の政治は「億兆(おくちょう)心(しん)を一(いつ)に」です。

上下(しょうか)一致 億兆心を一にする 政治を弥勒の神代とぞ云ふ

〔『出口王仁三郎全集 第二巻』「弥勒神」より〕
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=B121802c184(このページの真ん中あたり)

「億兆心を一に」という言葉の出所は明治23年に発布された教育勅語です。
教育勅語の原文と訳文がウィキペディアに載っていますが、ここに載っている「全文通釈」(文部省による公式訳文)によると「億兆心ヲ一ニシテ」の意味は「国中のすべての者が皆心を一にして」となっています。要するに一般的に使われている「心を一つにしよう」という言葉と同じような意味です。

しかしここを気をつけなくてはいけないことは、この言葉は独裁者や悪徳宗教家によって「私と」心を一つにしなさい、という意味で使われがちだということです。そうやってお金を貢がせたり女性信者を手籠めにしたりするのです。つまり人々の公共心を利用してマインドコントロールするために利用されがちなので注意せねばなりません。

「億兆心を一にする」の真義は、誰か特定個人(その集団の中心になる人)と心を一つにすることではありません。
10人の集団なら10人の、100人の集団なら100人の、その集合無意識にアクセスするということです。
集団のハイヤーセルフ、つまり神と一つになることであって、特定個人と一つになることではなく、ましてそいつの命令に従うことではありません。

「億兆心を一にする」には、皆が場をよく読まないとダメです。場が見えるのはせいぜい数人~数十人の集団が限界でしょうね。数万人、数億人の場を見ることは常人には無理です。だから「私の」心と一つになりなさい…ということになってしまうのです。マスメディアを使えば誰かの意思を大衆に伝達するのは簡単ですので。

集合無意識にアクセスする技術はいろいろ開発されて来ており、いわゆる「発想法」の類なんかはそうです。個人や集団の無意識から必要なものを効率的に引き出す技法です。KJ法、ブレーンストーミング、マインドマップ、マンダラート等々ネットで探すといろいろあります。しかしこれを世界の統治に活用するにはまだまだ未成熟です。基本的には、それらは個人また特定少数の集団で行うものだからです。

会社の企画会議でそれをやるときには、メンバーは社員だけですので、知識水準やスキルは比較的均一であり、「金儲け」という点で最初から目標が一致しています。一人だけ我を張るようなこともしません、クビになりますので。
しかし天下の人民は知識もスキルも千差万別だし、目標もてんでバラバラです。クレーマーやモンスターな連中も大勢います。
不特定多数の集団の無意識にアクセスする技法が開発されるにはまだまだ時間がかかると思います。しかし前回書いたようにテクノロジーの進化がそれを助けるでしょう。

そういう発想法によるなら、何かの意思決定は、あれやこれやと頭を悩ましたり、占い師や霊能者に頼らなくても、「自(おのずか)ら」決まって来ます。集団のハイヤーセルフが「自ら」決めるのです。それが「惟神」の意思決定手段と言えます。

惟神に決まるのであれば、統治システムが君主制(専制)であろうと、民主制(多数決)であろうと、どちらでも大差ありません。
人間が決めるのではなく、惟神に決まるからです。